アクリル板加工について

下記のように、カットや仕上げ方法があります。
お客様の方ではカットのみ(切りっ放し)プレーナー・カンナ仕上げ磨きまでかをご指示下さい。
磨き仕上げについては加工内容によって弊社で仕上げ方法を判断いたします。

カット断面

カットのみ(切りっ放し)

パネルソーなどでカットしただけの状態なので、ノコギリの刃の跡が残っています。
材料の角はとても鋭く鋭利になっており、手が切れやすいので注意。糸面取り加工(※)は施しておりません。

更にカットされたりする場合や、窓など枠がある場合はこのままの状態が多いです。

プレーナー・カンナ仕上げ

カンナ盤で小口面を削って滑らかにします。透明ではありませんが、ノコギリの刃の跡が消えて断面が平らになります。基本、糸面取り加工(※)を施しますのでアクリル板を手で触れても安心です。

艶を出す必要まではない場合、磨き加工をしても艶が出ない素材の場合にプレーナー・カンナ仕上げを選ぶことが多いです。小口を溶剤接着する場合はほとんどの場合でカンナをかけます。

糸面取り

切断端面でのケガ防止のため、 全ての辺のエッジを目に見えるか見えないか程度(0.2~0.3mm程)削り取る加工のことを”糸面取り”または”刃引き”と言います。
「プレーナー・カンナ仕上げ」「磨き仕上げ」を選択された場合には糸面取り加工を施します。

磨き仕上げ

アクリルは磨きあげることによって小口を艶のある状態にします。
加工方法は「バフ」「ガス」「鏡面」磨きといった仕上げ方法があります。

磨ける素材はアクリルだけです。塩ビやポリカは磨けません。

バフ仕上げ

バフ(羽布)研磨で艶を出します。

・大きくて重たい素材は重労働なのでコストが高くなります
・小さすぎるものも磨けない場合があります
・切り欠き部分など入り組んだ形状などは出来ない場合があります
・不透明な板はバフ向き

ガス仕上げ

専用のガスバーナーで炙り艶を出します。

ガス仕上げ後の後加工は出来ません。

・熱で溶かして艶を出すので小口の縁が少し丸く膨張します
・熱によるヒズミが入るので溶剤などで拭くとクラックが入るので注意
・厚物の小口はムラになりやすいので向きません
・大小問わず可能
・不透明な板は焦げるので不適
・マット材(タぺ)は不可
・透明が適しています

鏡面仕上げ

ダイヤモンドの刃を持った機械で削って鏡面にします。

・小口面が丸くなることもなくシャープな仕上り
・一番きれいです
・厚みや大きさに制限があります
・曲げ加工したものや大きいサイズや小さすぎるサイズなどはできません
・コストが高いです

機械加工

アクリルは艶やかで美しい断面に。他もキレイに仕上がります。

NC・CNCルーター

高速回転する刃物を動かし削る加工方法です。

・断面はキレイです
・厚みのあるものや大きな加工も可能です
(機械によっては出来ない厚みやサイズがあります)
・高速回転しているドリルの刃先は丸いので角はピン角にはならず、若干の丸みを帯びてしまいます

レーザーカット

レーザー光を材料に当てて焼ききる加工方法です。

・樹脂では基本アクリルしか加工ができません
・後処理が不要で艶やかで美しい断面に仕上がります
・厚みのあるものや大きな加工も可能です
(機械によっては出来ない厚みやサイズがあります)
・分厚いもの抜くときは少し斜めになってしまいます